2015年04月

先日のOff the Gridでカスタムオーダーさせていただいた、ワンダーラスト・エクイップメントさんのカンパ・ラ・パック。
ボディカラーはWebショップでは(今のところ)取り扱いがない、X-PAC VX33のマルチカモ。これにオレンジの止水ジッパーを選択した。



ハイクの際の補助的なバッグとしてはアークテリクスのマカ2と、山と道のサコッシュを持っていたけど、某雑誌やネットでカンパ・ラ・パックを見てずっと気になっていた。


まずは手持ちの2つについて簡単なレビューを。


アークテリクスのマカ2は生地が厚く堅牢な作り。容量は2リットルちょっと。

中は仕切りが豊富で一見整理し易そうだけど、仕切りの幅が自分の入れたいものに合わない場合、その仕切りがスペースを食ってしまう。



結果、あまり物を入れることができず、厚みのあるものを入れるとパンパンになってしまうため、山で使うことは殆どなかった。


山と道のサコッシュの第一印象は軽いこと(39g)。シンプルな2室構造のため、物を整理しつつポイポイと入れることができる。

マチはあるが、容量としてはあまり大きくないため入れるものの体積を考慮する必要あり。


紐の長さを簡単に調整できるのはかなりの利点。急登などで足上げの際に邪魔にならないよう短くすることがすぐにできる。


メイン気室は小さなマジックテープで閉じることができるが、完全には閉まらないため状況によっては物が落ちる可能性がある。


スピンネイカー生地は防水性はあまりないため、濡れるとマズイものはジップロックなどの防水袋に入れる必要がある。また、新品時はガサガサという音が気になるが、使い込むことでハリも取れてほとんど気にならなくなった。



これらを踏まえ、カンパ・ラ・パックについて。

防水生地を使用した上で、一枚布で作られているため縫い目が少なくなり、防水性はかなり高そう。

止水ジッパーは引き手がダブルになっており、左右どちらからでも開閉が可能。コレ、地味だけどかなり便利。
ジッパーで完全にフタができることで、中に入れたモノを落とす心配がないのは安心にもつながる。
ただ、止水ジッパーの宿命だろうけど少し固めの操作具合です。


形としては立体的な構造になっており、身体に当たる側がシェイプされているので、腹から胸辺りへの収まりが良い。
下側になるほど厚みが減るため、足上げの邪魔にもなりにくい。



メイン室しかないけど、容量は約4リットルありペットボトルも余裕で入る。


内部にはキーフックが一つ付いており、カギや山財布をサコッシュの中で固定することができる。


通常品のダイニーマ生地を使用したものに比べて重い生地(VX33)のため、重量は約55g。それでも十分軽い。

ストラップは約2.5cm幅のスピンネイカーと柔らかなメッシュを合わせた生地で、幅広ではないけど食い込むことは無し。長さ調整も容易でした。


Off the Gridではやっぱりマルチカモが人気だったようで、準備していた生地が無くなってしまったらしいです。
(オーダーは出来たみたいなので、あとから製作・発送するようですね。)

そんなわけで、鈴鹿の竜ヶ岳ハイクで早速使ってみました。


結論からいうと、これはかなりイイ!

身体に沿う形状のために全く邪魔にならず、その容量からテキトーに行動食やらカメラやら突っ込んだけど不安定にもならなかった。


止水ジッパーはやっぱり硬めの感触だったのでカメラを頻繁に出し入れする際は煩わしさを感じたけど、落とさない安心感とのトレードオフと考えれば特に問題なし。

今後は山と道のサコッシュと合わせて、状況に応じて使い分けていこう。


…他の色も欲しくなっちゃうな、こりゃ。

珍しく長雨だった今年の4月、どの予報を見ても晴れ!な週末だったので、またしても鈴鹿の山へ。

セブンマウンテンの1つ、竜ヶ岳に前回登ったのは1年半前。ここは頂上に上がる尾根が笹原に覆われ、その雰囲気がとても良く、雑誌「山と渓谷」の表紙にもなったほど。
ヒルが出る前に、もう一度あの景色を見たい!ということで行ってきました。


出発の時間はいつも通りゆっくり。宇賀渓の駐車場に着いたときには9時を回っていた。
おじさんに500円支払って駐車。
さすがに人気の山。駐車場に車が多い。天気いいし。

早速準備し、登山届を提出。


今日は久しぶりにソロではなく同行者あり。そんなわけでゆったりハイクで進む。



まずは林道を20分弱。途中には大学の研究施設?だったり、竜の雫という名の湧き水があったり。




登りは遠足尾根で。


樹林帯のジグザグ道をひたすら登る。といっても距離が長い分傾斜は緩やか。しっかり道も整備されているのでホントに登りやすい。


途中ちょっとした岩場もあったり。
ここから目指す竜ヶ岳を確認。


木漏れ日が気持ちいい。


この先で樹林帯は終わり。


サッカーのユニフォームを着た集団が休憩中だったので、挨拶をしつつ少し先で休憩する。
オニギリを食べて元気回復!
竜ヶ岳へGO!


ここからはほぼフラット。




そしてここを抜けると…
最高に気持ちいいトレイルが!



竜ヶ岳へ向かう方向も、街の方も素晴らしい!


笹の間の一本道。頂上へと続くトレイル。
風は弱く、日差しは初夏のように強く。
それでも乾燥しているせいか気持ちがいい。
目指す先はまだ向こう。


何処までも続けばいいのに。




そして近づく竜の頭。


振り返り、歩いてきた極上トレイルを見る。


まだまだ歩いていたかったけど、ついに頂上へ到着。


頂上はやはりすごく混んでいた。
場所を見つけて昼ごはん。


天気がいいので昼寝している人も多数。
風は少し強めだけど、鍋が吹き飛ぶほどではないので問題ナシ。



さて、ゆっくりしたのでそろそろ下山。帰りは表道へ。


事前情報はほとんど仕入れてなかったルートだけど、ハシゴを使う場所があることだけは確認済み。



途中まではこれまでと同じ笹原。だけど途中から一変した。
劇下り!!

途中の重ね岩で一息つく。



石榑峠へ進む。


さらにザレ場が増え、そこを避けつつ入りつつ。 思ったよりキツイ。
写真を撮る余裕もあまり無く…。



急ですよ。


そして石榑峠で林道へ。
東近江市です。


ここから林道を小峠まで下る。



そしてもう一度山の中へ。
すぐに渡渉。


基本は沢沿い。その分、細いトラバースがあったり、なかなかアスレチックに富んだトレイル。


渡渉も何度か。



そして現れたハシゴ。
これは降りてから撮ったもの。
高さは5mくらいだと思うけどなかなかスリルがあって楽しい。


そしてここの先には長尾滝。


滝からは水飛沫がとび、マイナスイオンたっぷり。気持ちイイ!

ここからも、なかなかアグレッシブな場所があったりして、中道との分岐点へ。


次は五階滝。五段あるのだろうか。


時間もあまりないのでさっさと進む。

途中には倒れた木に巨大なキノコが生えていた。


魚止滝はスルー。先を急ぐ。


ここはもともと吊り橋でもあったのか。
今は河原に丸太橋がかけてある。


この後はまた林道を通って駐車場へ戻るだけ。

10km超のハイクは、登りは美しい尾根、下りはアスレチック感たっぷりの道で楽しいものでした。

G.W.はどこへいこうかなー。

Off the Grid/オフ・ザ・グリッド
アウトドア・スタイルの新しいデザインを提案する2日間

90年代後半から2000年代に生まれ育った若いアウトドア・メーカー、ディストリビューター、リテーラーたち。
そんなインデペンデントな彼らが一堂に会す、大規模なユーザーイベントです。




4月18日、19日に調布市で開かれるアウトドアイベント、Off the Gridの1日目に参加して来ました。


会場である京王フローラルガーデンは京王多摩川駅の目の前。朝10時からの開場に合わせ9時56分に駅に到着し、出口を出ると目に入る行列!

今年初めてのイベントでこんなにたくさんの人を呼べるのはスゴイ。




会場は一番上のロウンガーデンという芝生の広場。


入場料500円を支払い、中に入る。



会場を目指して奥へ進んでいく。


天気も良く、絶好のイベント日和!


フローラルガーデンというだけあって、花も咲いてとても雰囲気がいい。



まずは山と道のブースへ。

大盛況!


まずは今回の目的のひとつである、Stretch Mesh Capを購入!
飛ぶように売れてました。午後には完売だったよう。18日分はとってあるのかな?


そして試作品の数々を確認。
とくに新しいバックパック、「THREE」はかなり良い!


夏目さんに接客していただいたので、色々と質問させていただいた。

発売は夏頃、カスタムオーダーは当初は無し。
背面長、色、外ポケットの種類(ネットかX-PACか等)で分けて発売する。
容量はちゃんと計ってないけど最大45リットルくらい、耐荷重は10kg程度。

5kg程のパッキングをしたTHREEを背負ったけど、気持ち良く背負うことが出来た。全体の使い心地、見た目、シルエット…さすが開発に長い間かけているだけあります。

ちなみにウエストベルトはパッド無しで太いテープのものだったけど、しっかり締めることで腰荷重をさせることが出来る。


その後はもうすぐオーダーが再開するU.L.FramePack Oneの採寸と試着をさせてもらった。
選択できる生地が増えるとのことで、ますます迷いそう!


ローカスギアのブースでは、CP3を触らせてもらい、その軽さとカッコ良さを確認。ヤバイ、欲しい!


HapiとKhufu。どちらも広い!この形がそそる!
KhufuはAフレームで、かなり居住性が高そう。


WANDERLUST EQUIPMENTではカンパラパック他の展示・販売。
ここのサコッシュがずっと気になってて、実物を見たかった。

聞くと、このイベントでカスタムオーダーが出来るとのこと!
しかも、この場で作っていただけると聞き一気にテンションが上がる!

というわけで、生地とジッパーを選んでオーダーすることに。


出来上がりまでは少し時間がかかるので、場内を回って待つ。

屋外での実演、すごい。


別のブースへ。

ムーンライトギアではORのヘリウムビヴィーなどがあり。


OMMではカムレイカJKTなどが30%OFFなど。


アルトラも盛況!


試着や、中古および新品の販売など。売れてました。


パーゴワークスではニンジャタープの展示と実演。
色んな形に簡単に変形させることができるみたい。


その他にもたくさんのブースでものを見させてもらったり、話しを聞いたり。
REDGE MOUNTAIN GEARではツイッターでフォローさせていただている96さんとお話させていただいたり。

商品などのモノやSNSだけの繋がりではなく、実際に話を聞く場っていうのは本当に楽しい!



そして、会場の端にはテント村。


SIX MOON DESIGNS。


ローカスギアのKhufu メタライズドキューベンファイバー。メタルな色で反射が眩しい。
製品は330gくらいになるみたい。軽さに驚く。


この日は風が強くて大変だった。

花が綺麗。



そうこうしているうちに、オーダーしていたサコッシュも出来上がり、次の予定のために会場を後に。



Off the Grid、内容が濃い、とても楽しいイベントでした。
会場は少しこじんまりとしていたせいかキャパオーバーを感じましたが、作り手や発信者側と受け側が直接会話できるこのイベントはとても貴重なため、今後も継続して開催していただけると嬉しいですね。
(出来れば東京以外でも…)


そして今日の戦利品!


楽しかった〜!

続き


上水晶谷を渡渉し、コクイ谷出合方向へ進んでいく。



天気は依然よくない。



ここから神崎川に向かっていく。


薄い踏み跡はあるものの、結構どこでも歩けそうな感じ。逆にいえば迷いやすいともいえそう。
テープを確認しつつ、谷沿いを進む。
といってもそのテープも数は少ない。

それにしても、静かな林。


さらに進み、神崎川を渡渉して大瀞方面へ。

標識の近くにはテント泊の形跡が。このあたりの平らなところならどこでも泊まれそう。



ここまで来ると水量は多め。気合いを入れて跳ばないと落ちそう。この時期はまだ濡れたくない…。




タケ谷出合に進む。



ここからはさらに踏み跡は薄くなった。基本的には谷沿いをずっと歩けばいいはず。ときおり地図を確認。



多分この対岸あたりが鈴鹿の上高地と呼ばれるところのはず。

でも、こちら側もかなりフラット。
散歩気分でテクテク歩く。



途中、何かの獣の死骸があってビビる。
1人で「うわっ」とか声出た。

そろそろ右岸に渡りたい。とりあえず河原に降りてみる。
しかし川幅は広くなっており、うまく渡渉しないと濡れること必至。

諦めて靴を脱いで歩いて渡るか、頑張って石を飛び移りつつ行くか。

覚悟を決めて後者で!

結果的には何とか落ちずにいけました。



渡った先からは地図を確認しながら登山道へ戻る。

上高地方向にも行きたかったけど、情報不足であることがわかったので今回は諦めることに。
やはり下調べは重要です。



そうこうしているうちに、登山道に復帰。
根の平峠へ向かって歩く。



小さな沢をちょいちょい越える。
アップダウンはほとんどなし。ゆるりと峠まで登っていく。


すこし日差しが出てきた。

大きな岩。


千種街道は織田信長も通った道。
神崎川周辺に比べて踏み跡もしっかりあり、トレイルは明確。


と、急に林の中にポッカリと広場が現れた。
何故かここだけ木が無い。



ここまでくればすぐに根の平峠。
ご年配の方が何人か休憩していた。
あとはほぼ下るだけ。




テンポ良く小走りで下る。
すぐにブナ清水との合流地点。



ここも基本は谷沿いに進んでいく。




途中の小さな橋。崩壊気味なので気をつけて…。


千種街道登山口まで来た。
ここからは林道を駐車場まで戻らなければ。



最後、ここ渡るの??
と思ったらちょっと上側で石を飛び移って濡れずに行けた。



あとは駐車場へ戻って終了!

鈴鹿の上高地はしっかりわからなかったけど、だいたいの場所は掴んだので今度はテント担いで行ってみようかな。

続き



青岳を出発してすぐ、トレイル上に雪が現れた。溶けた水で道もグズグズ。
仕方なしにすぐ脇を登る。



そして国見岳に到着。



天気は良くないけど、雨は降りだしていないのが救いか。


少し進んでちょっと脇道に逸れて石門へ。


相変わらずすごい。
上にも乗れるけど、今日は先を急ごう。



少し休憩を挟みつつ。
やっぱりこのあたりは面白い岩が多い。天然のアスレチック!


国見峠に至るトレイルはこんな状態になっていた。
両サイドは木々が多く、避けて通れない。


完全に腐った雪。
アイゼンはいらないけど踏み抜くよね、これじゃあ。


足が冷たい…。

やっと国見峠へ。ここから上水晶谷へ向かう。
寒々しい絵面。



大きな岩。
この横を通り抜けて進んでいく。


このコース、ずっと沢沿いを緩やかに下っていくので、のんびり歩ける。



所々に小さなケルンが作ってある。
行く道は明快だけど、さらに目印になって迷うことはほぼないと思う。



雰囲気良し!水の流れる音がずっと聞こえていて癒される。

そういえば国見岳からここまで、誰とも会っていない。こんなにいい感じなのに。



標高が下がってきたせいか、ガスは抜けたみたい。

地獄谷出合。まだまだ下る。




渡渉もあり。
水量は大したことないのでとくに問題無かった。



青い石がキレイ。
たまに水を触って冷たさを確かめる。



だんだんフラットな道になってきた。
踏み跡はあるし、テープの目印もある。向かう方向さえ間違えなければ適当に歩いても大丈夫そう。



上水晶谷出合。ここから根の日平峠に行けるけど、上水晶谷を右側へ越えて神崎川方面へ向かう。




その3に続く。

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