先日のOff the Gridでカスタムオーダーさせていただいた、ワンダーラスト・エクイップメントさんのカンパ・ラ・パック。
ボディカラーはWebショップでは(今のところ)取り扱いがない、X-PAC VX33のマルチカモ。これにオレンジの止水ジッパーを選択した。
ハイクの際の補助的なバッグとしてはアークテリクスのマカ2と、山と道のサコッシュを持っていたけど、某雑誌やネットでカンパ・ラ・パックを見てずっと気になっていた。
まずは手持ちの2つについて簡単なレビューを。
アークテリクスのマカ2は生地が厚く堅牢な作り。容量は2リットルちょっと。
中は仕切りが豊富で一見整理し易そうだけど、仕切りの幅が自分の入れたいものに合わない場合、その仕切りがスペースを食ってしまう。
結果、あまり物を入れることができず、厚みのあるものを入れるとパンパンになってしまうため、山で使うことは殆どなかった。
山と道のサコッシュの第一印象は軽いこと(39g)。シンプルな2室構造のため、物を整理しつつポイポイと入れることができる。
マチはあるが、容量としてはあまり大きくないため入れるものの体積を考慮する必要あり。
紐の長さを簡単に調整できるのはかなりの利点。急登などで足上げの際に邪魔にならないよう短くすることがすぐにできる。
メイン気室は小さなマジックテープで閉じることができるが、完全には閉まらないため状況によっては物が落ちる可能性がある。
スピンネイカー生地は防水性はあまりないため、濡れるとマズイものはジップロックなどの防水袋に入れる必要がある。また、新品時はガサガサという音が気になるが、使い込むことでハリも取れてほとんど気にならなくなった。
これらを踏まえ、カンパ・ラ・パックについて。
防水生地を使用した上で、一枚布で作られているため縫い目が少なくなり、防水性はかなり高そう。
止水ジッパーは引き手がダブルになっており、左右どちらからでも開閉が可能。コレ、地味だけどかなり便利。
ジッパーで完全にフタができることで、中に入れたモノを落とす心配がないのは安心にもつながる。
ただ、止水ジッパーの宿命だろうけど少し固めの操作具合です。
形としては立体的な構造になっており、身体に当たる側がシェイプされているので、腹から胸辺りへの収まりが良い。
下側になるほど厚みが減るため、足上げの邪魔にもなりにくい。
メイン室しかないけど、容量は約4リットルありペットボトルも余裕で入る。
内部にはキーフックが一つ付いており、カギや山財布をサコッシュの中で固定することができる。
通常品のダイニーマ生地を使用したものに比べて重い生地(VX33)のため、重量は約55g。それでも十分軽い。
ストラップは約2.5cm幅のスピンネイカーと柔らかなメッシュを合わせた生地で、幅広ではないけど食い込むことは無し。長さ調整も容易でした。
Off the Gridではやっぱりマルチカモが人気だったようで、準備していた生地が無くなってしまったらしいです。
(オーダーは出来たみたいなので、あとから製作・発送するようですね。)
そんなわけで、鈴鹿の竜ヶ岳ハイクで早速使ってみました。
結論からいうと、これはかなりイイ!
身体に沿う形状のために全く邪魔にならず、その容量からテキトーに行動食やらカメラやら突っ込んだけど不安定にもならなかった。
止水ジッパーはやっぱり硬めの感触だったのでカメラを頻繁に出し入れする際は煩わしさを感じたけど、落とさない安心感とのトレードオフと考えれば特に問題なし。
今後は山と道のサコッシュと合わせて、状況に応じて使い分けていこう。
…他の色も欲しくなっちゃうな、こりゃ。