2015年05月

さらなる軽量なクッカーを求めて。


自分が使用しているエバニューのチタンクッカーであるECA259R、今の所は2つあるサイズの内、600mlのものしか使っていなかった。

重量も軽いし平型でコンパクトではあるけど、日帰りのソロハイクならお湯を沸かすのは多くてもカップラーメン用に3〜400ml程度。それを考えるとオーバースペック感は否めない。

そんな訳で、パッキングの邪魔にならない、さらに小さなソロ用クッカーを探していた。

求める条件は、

1. 容量は400mlくらい
2. エスビットのチタニウムストーブが使える径があること
3. フタがあること
4. 軽量

の4つ。ただ、この条件を満たすものがなかなか無い。

最初に引っかかるのは、スノーピークのチタンシングルマグ450。


重さは67g。容量は450ml。
これは使用している人も多く評判も上々だけど、条件2、3が問題だった。

まず、チタニウムストーブに載せることはできるけど結構ギリギリの径(85mm)。コンッとぶつけて、せっかく沸いたお湯をぶちまける可能性が無いとも言い切れない。

また、純正のフタが無く、ガレージメーカーの少しお高めなものを購入する必要がある。

次にEPIgasのシングルチタンマグ。


重さは56g。容量は330ml。
これはもう容量が少ないのと、径が79mmでスノーピークより小さいため条件2を満たせなかった。
フタは単品売りであるんだけど、そこで却下。

さらにTOAKSのチタニウムカップ375ml。


重さは62g。容量は375ml。
容量はいいんだけど、径が80mmでやはり小さい上にこのモデルに合うフタがない。

フタありのモデルは550mlの容量(チタニウム550mlポット)。

重さは88g。容量は550ml。
径は95mmで条件2〜4はクリア!ただ、容量が大きいのが気になる…。そしてなかなかのお値段。



で、さんざん迷ったあげく最終的に決めたのが、タイトルのエバニュー400FD。


重量は50g(実測49g)。容量は400ml。
径は95mmで、見ての通りチタニウムストーブとの相性もバッチリ!
とは言ってもこれに決定したのはほぼ偶然。なぜなら、条件2〜4はOKだったけどフタが合うものがなかなか無かったから。

まず、純正で合うフタは発売されていない。スノーピークの極というシリーズのセットのフタがピッタリ合うことは確認できたけど単品売りしていないし、ガレージメーカーのものも売り切れ状態。

径はいいのになーっと諦めきれずに色々と探している最中にmoonlightgearさんがピックアップしたこの記事が偶然目にとまった。

まさしく探していたもの!そしてちょうど東京出張がある!ということで出張の帰りに行ってみることにした。
が、その途中で立ち寄ったOD BOXさんでいきなり発見。
無事エバニューの400FDとTOAKSのチタニウムリッド95mmのセットが出来上がった。


フタは完全にフィットしているという訳ではないけど許容範囲。要はせっかくの熱を逃がさなければいい。
フタの重さは16g。セットで65g!か、軽い!

そして大きさの比較。左から900ml、600ml、400ml。
400FDも内側に150mlと250mlの所に数字がきってある。



そして嬉しい誤算。
T's stoveさんのNew WWサイドB combo(アルコールストーブ)と風防の高さにジャストフィット!




とりあえず200mlの水を入れ、エスビット4gに点火。
室内環境だったけど1個で沸騰までいけた。


ちなみに中にアルコールストーブ本体は収納できたけど、アルコールのボトルはいっしょに入らなかった。

これでクッカー関係は終わりかな。状況に応じて選択していこう。

今回のセットが一番登場率高そうだな…


杉峠で少しの休憩後、まずは次のランドマークである佐目峠へ向かう。

いい天気過ぎ。まさしく新緑の季節ってやつだね。



杉峠からはかなりフラットな空間。背の低い木々がいい雰囲気を出している。
この間を縫って行く気持ち良さったらもう!


杉峠の頭へ。
ここからイブネ方向への道はわかりづらかった。
ちゃんとした分岐が見つからなかったので、地図を見ながら突っ込んでいったら佐目峠のすぐ近くに出た。


真正面がイブネ。


佐目峠は割れた岩が目印。
標識が割れ目に刺さっているところがなんか笑える。


ここを登り返せばイブネ。

上からトレランの数名がいい勢いで降りてきたので、道を譲る。

そして平原に出た。


広々としている。高い木は無く、苔に覆われた場所。
稜線上なので風は少し強め。


Webでイブネについて調べると「イブネ」の標識は幾つかあるらしい。
探す気もなく休憩に良さげな場所を物色。



今回は休憩用にテントを担いできた。

SixmoonDesignのLunar solo LE。
トレッキングポール1本で立ち上がるトンガリテント。

ブッシュの傍の比較的平らなところに設営したけど、風が結構強い。そして陽射しも強い。
中に入ってゆっくりしようと思ってたけど暑い。


傍の石に腰掛けてオニギリを頬張る。

ここまで3時間で着いたので、時間的には思ったより余裕がある。
暑いけどテントでゴロゴロ。

でも暇なのでとりあえずクラシへと行ってみることに。

ザックはテントにデポ。
サコッシュのみでテクテク歩く。



まずはイブネ北端へ。
向こう側には釈迦ケ岳。


緩やかなトレイル。

奥深いこの場所をサコッシュ一つで散歩気分で歩いていると、一瞬自分がどこに居るのかわからなくなる。


クラシにも標識があるらしいけど見つからない。
無理して探さなくてもいいか、と思いこの場所を楽しむ。




充分満喫したので、イブネに戻ろう。

この感じ、サイコー!



テントに戻り、ひと休み。
といっても、あまりゆっくりしている時間もない。これからまた同じ道を戻らなくてはいけない。

名残惜しいけど撤収作業を済ませ、出発!


ピストンのため特に見所もなくサクサク下る。

途中でねじねじされた木があったので撮影しつつ。


帰りは2時間ちょっとで朝明まで戻れたけど、16km歩いたのは久しぶりだったので少し疲れたかな。

あと、ヒルは見なかったけどシャクトリムシはいっぱい。4回ほど身体にくっついていました。

イブネ、かなりいい所でした。また遊びに来よう!
…ヒルの季節が終わったら。


いつもの鈴鹿。
未踏の地、イブネに向かう。
広々としたそこは、鈴鹿山脈の中でも他とは違う雰囲気だった。


よく晴れた日。朝明の駐車場は8時15分でほぼ満車状態だった。つい数週間前は9時に来てもスカスカだったのに。

今回向かうのは鈴鹿の奥座敷、イブネ。最深部にあることからアプローチに時間がかかるため、なかなかそこに向かう決心がつかなかったけど、SNSやWebを見ていたらどうしても行きたくなった。

本当ならイブネで一泊したいが、なかなか時間は取れないのでピストンで。
山と高原地図のコースタイムでは往復8時間半くらいなので、ピストンでも夕方までには帰ってこれるだろうという計算。

まずは旧千種街道で根の平峠へ。
今回はこの橋を渡っていく。



まだ太陽が高く上がっておらず、涼しい。
前回来た時より緑が鮮やかになっている。


根の平峠まではゆっくり高度を上げていくので負担が少ない。
ハイカーも多く、挨拶しながら進む。


渡渉箇所に板がかけてあった。使わなくても全然問題無いけど、せっかくなので渡る。
弾性が強く、跳ねるので楽しい。


台風の影響で水量が増しているかと思ったけどそんなことはなかった。
水は冷たくて気持ちがいい。


根の平峠に到着。


直進し、タケ谷方面へ。




この広場、やっぱいい雰囲気だなー。


分岐は上水晶谷・杉峠の方向へ。
根の平峠からはハイカーの数もめっきり少なくなり、静かなハイクとなった。



木洩れ陽が気持ちいい。ずっと樹林帯で直射日光もほとんどなく、快適に歩ける。


そろそろヒルが怖くなってきたので、今回はマウンテンハードウェアのゲイターを着用。柔らかい生地なので動きを妨げないのがいい。靴の中に石やら木やらが入り込むのも防げるし。


上水晶谷を渡渉。



杉峠へと歩く。


山が深くなると、大きな木が残っている。
大きな木は好きだ。



コクイ谷出合に到着。標識では一旦渡渉し、すぐに戻るルートになっているけど、目の前の河原に降りるところにはザイルが張ってあり通れないようにしてある。


渡るな、ということなのか?少し悩む。
ちょっと先にはこの標識。


結局悩みつつ、さっきの標識には従わずにここを渡る。


薄い踏み跡を辿るも、やっぱり外れルート。
帰りにわかったけど、さっきの標識のところでザイルを無視して降り、渡渉するのが正解だった。あとは標識のとおり少し先で戻るだけ。

薄い踏み跡も途中で途切れてしまったので、地図を見ながら本来のルートに復帰。

崩壊地のような所へ出た。


この先の河原に芸術的なケルンが。
うまいこと積んだね。


気温はそれほど高く感じないけど汗はかく。ポカリを飲み、行動食代わりのアミノ酸ゼリーをちょくちょく摂りながら歩く。


御池鉱山旧跡。
確かに人が生活していたような形跡がそこかしこにある。
こんな山深い場所で生活していた人がいたとは、不思議な感じ。



何かの建物があった跡なのか、完璧に近いフラット地も。
テントを張っている人もいた。
(メインルートからは外れていたので声はかけず)

この辺りはイワカガミが群生していた。


視界が広がり、杉峠直下に出る。


枯れてしまってはいるけど、立派な杉。確かにランドマークとして最適。


何人かのハイカーが休憩中。聞くと大体の方が武平峠から雨乞岳経由で来ているとのことだった。
たしかにそちらからの方が距離的には近い。


ここまでくればイブネはもうすぐ。

せっかくのお盆休み。ゆるハイクでテント泊をしようということで、途中までロープウェイまで行ける木曽駒ヶ岳にロックオン。

でも、2014年の夏はホントに天気が悪くてネットで天気予報を調べる毎日。休みに合わせて何とか天気が大丈夫そうなタイミングを見計らい、行ってきました。


8月18日早朝、まだ暗いうちに自宅を出発。中央道に乗り長野県に入った頃には、弱い雨が降り出してきました。
ガスも出てきたため、車の運転を慎重にしつつ駒ヶ根ICを降り、菅の台バスセンターに到着したのは朝7時頃。
駐車場はさすがにお盆休みを過ぎた平日のため空き気味でした。

天気は回復傾向だけど、山の方を見るとまだガスの中。天候の好転を期待しつつ準備をします。


バスとロープウェイの乗車券がセットになったチケットを購入し、バス停で待ちます。
到着したバスに乗車し、山道をロープウェイのあるしらび平駅までGO!
細い山道ですが、運転手の超絶テクで大きなバスでも問題なし。ただ、結構クネクネなので車酔いし易い人はキツイかも。

しらび平駅に着くと、すぐにロープウェイに並びました。周りを見るとテント泊装備らしきデカザックの人がチラホラ、日帰り登山者と観光客が半々くらい。
ロープウェイは結構な混み具合で窓際をキープできない上、ほとんど身動きできなかったため、写真を撮る余裕はありませんでした。

で、8時過ぎに千畳敷駅に到着!


気温は15℃。さすがに標高が高いので涼しい。

まずは登山届を記入して提出し、外の様子を伺う。…うん、雨だ。
ここでしばらく思案。まだ8時だし、ゆっくり準備しつつ頃合いを見て出発しよう。

トイレを済ませ、売店でお昼ゴハン用のソースカツサンドを購入。レインウェア
の上だけ羽織り、出発したのは9時。



雨は上がっていたけど、ガスはまだまだ。
でも着いた時よりは景色が見えてきた!

まずは散策路を歩いて登山口へと向かいます。



青空も出てきた!


そして登山口へ。
見るからに登山装備じゃない人も登っていましたが、高山だからそれなりの装備が必要だと思います。いつまた天候が悪化するかわからないしね。



登り始めるとどんどんガスが晴れてきました。



オットセイ岩とやら。
確かにそれっぽい形。



振り返ると絶景!


乗越浄土に到着。ここまでは300mほどの高低差です。
お腹が空いたのでさっき購入したソースカツサンドを食べて休憩。



それにしてもサイコーの景色!


お腹もいっぱいになったことだし、出発!
宝剣岳は次の日に登ることにしてスルー。山荘を越えて中岳へ。


ちょっとした登り返しで中岳。



ここを下ると今日のキャンプ地の頂上山荘テント場。


ガスの動きが早い。ガレ場を慎重に下り、テントの受付へ。


事前に調べたところ水が自由に汲めるとのことでしたが、ポンプが壊れたので水が欲しい時は言ってください、と、受付の方。

また、荷上げのヘリが来るので山荘近くにはテントを張らないで、と。

そんなわけでちょっと離れた所で、要塞のような風除けの壁がある所に陣取る。


振り返って中岳。


テントで少し休憩したあと、駒ヶ岳へ向かう。
道はガレているけど歩きやすい。

頂上の鳥居が見えてきた。



頂上木曽小屋も。


そして山頂へ。




ガスだらけで写真が白飛びしちゃう。



ガスは多めだけど素晴らしい景色。たっぷり30分くらいは頂上を満喫しました。

名残惜しいけど再びテント場へ。





このあとはゆっくりダラダラ。
ガスのため夕焼けは見ることができませんでした。
夕飯を摂り、19時くらいには就寝しました。


夜中に他のテントからの声で目が覚めました。テントの外に出てみると満天の星空!天の川もハッキリ見える!
そして流れ星まで!
コンデジでは星空が映らなかったのが残念…。



寒くなってきたのでまたテントに入り、再度眠りに。

その後未明から雨が降り出し、風も強くなってきました。風除けがあるのでそれほど問題ありませんが、目が覚めたあとはなかなか眠りにつくことができませんでした。

そのまま朝になりましたが、天気は一向に回復する気配なし。せっかくですが宝剣岳は危険なため諦めて下山することに。
朝食を摂り、レインウェアを着て撤収作業…。雨と強風の中はキツイ…。

その後はさっさと千畳敷駅まで降りましたが、悪天候のため写真は一切なし。
駅あたりでやっと雨も止んできたけど、真っ白で景色も見えない。

ロープウェイ、バスを乗り継ぎ、駐車場まで戻ったらお風呂とご飯!


最後はキツかったですが楽しいテント泊でした。

でもこのハイクで痛めていた足が悪化。
しばらくハイクに行けない状態になってしまいました。。。

今年のゴールデンウィークの山行予定、遠出をしたかったけどいろんな予定で無理そう。
そんな時頼りになるのはやっぱり鈴鹿!
というわけで、またしても行ってきました。

今回は藤原岳。以前登ったときは残雪期で泥濘多数、展望台ではまったく展望無しの吹雪状態だったので、雪が無く天気がいい今回は景色に期待していた。


出発が遅れ、駐車場に着いたのは10時ちょっと前。登山口直近の無料駐車場は間違いなくいっぱいなので、300円かかる観光駐車場に停めた。

前回は大貝戸道のピストンだったので、今回は行きに聖宝寺道を使ってみることに。


天気は快晴!ジリジリと照りつける太陽でかなり暑い。


そしていきなり200段近い階段が登場。最初にこれは少しココロが折れる…。

なんとか登り切ると養魚場が。


この先からがホントの登山道。


まずはココを登り、裏側を下に降りる。


そこには滝!


しかし目を引くような場所は序盤のここでお終い。
あとは延々と樹林帯を登っていく。



4月の長雨が嘘だったかのように、ゴールデンウィークは晴天続き。
いつもなら泥濘でキツイ登山道も、今回はサラサラ。サラサラ過ぎてズルズル滑る!
滑らないように踏ん張るため、結構疲れる…。


それでもたまに雰囲気の良いところも。



しばらく進み、八合目で表道と合流。



太陽が眩しい。

ここまではほとんど人に会わなかったけど、ここからは賑やか。
みなさん表道を登ってきたみたい。

そして登りやすいトレイルに。
乾燥はしているけど、しっかり固定された石があり、足を運びやすい。


小さな子供も親さんと一緒に頑張って登っていた。

そしてやっと展望が開ける。ということは太陽が容赦なくジリジリと肌を焦がす…。


ポカリは500mlを2本持ってきたけど、消費が早い。もちろん汗だく。
それでも天気は良い方がテンションが上がる。


そして山荘に到着。
駐車場から1時間50分くらいだった。たくさんの人が日差しのあたる場所で休憩していたので山荘の中はいっぱいかと思ったら全然余裕。
中に入って昼ご飯をとる。


やはり日陰に入れば涼しくていい。
十分休憩をとり、天狗岩へ向かう。

ここからはほとんどアップダウンがない、緩やかな道。
時折吹く風が太陽に照らされて熱を持った肌を心地よく撫でる。

大きなケルン。


前に来た時は雪道だったので、方向だけ間違えないように適当に進んだところも、今回はしっかり道がある。



天狗岩まで向かう人は案外少ない。あまり人がいないからゆっくりできる。



景色を堪能したらまた山荘へ。


そして次は展望台へ。


案外登る。




展望台に到着。


前は吹雪で何も見えなかったもんな…。こんな景色だったのか。


ここからはサクッと下山。表道を使って下りる。
やっぱり裏道より断然歩きやすい。
けどたまに滑るので油断は禁物。


結局山荘から1時間10分で登山口に到着。
スピード上げたので、チョイ足が疲れた…。


2回目の藤原岳は心配した泥濘もヒルもなく、天気がいい中で景色を楽しめたのは良かった。
(ヘビは2回ほど出たけど)

でもそろそろヒルの季節。鈴鹿はヤバそうなので行くところを考えないとなー。

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