2015年08月

その2からの続き。


これで雄山、大汝山、富士ノ折立からなる立山をクリアした。
ここからは大走りルートで雷鳥沢へ下山するのみ。
でも、稜線から大走りへの分岐を少しだけ通り過ぎれば真砂岳のピークも踏めるようなので、向かうことにした。

富士ノ折立から100m以上を短い距離で下るため、それなりの傾斜。でもその先にはTHE 稜線!


左側はがっつりガス。しかし右側には2013年に氷河認定された内蔵助カールが広がる。


ここは歩くのがホント気持ちよかった。もっと続けばいいのに、すぐに終わってしまう。


大走りへの分岐。


近くに簡易的なルート表示があった。それによると真砂岳のピークを踏んだ後、同じ道をここまで戻らなくても大走に直接繋がるルートがあるみたい。
山と高原地図には載って無いやん。

真砂岳に行くには少しだけ登り返しがある。
その登ったところのトレイル脇で休憩。内蔵助カールを見ながらラーメンを食べた。

そこからすぐに真砂岳に着く。頂上に標識は無く、寂しい感じ。左側奥には内蔵助山荘があるが、そこには寄らず、来た道を少し戻る。


大走りルートに合流するルートは地図に無いのが不思議なくらい明確だ。
ガスったり晴れたり、天気の変わり具合が忙しい。


雷鳥沢キャンプ場までは600m程の下り。このルートは平坦なところがほとんど無く、それなりに急坂なので、コースタイムは登りが2時間半、下りが1時間20分というのは納得。

本当の大走りルートとの合流箇所までは、真砂岳の斜面をトラバースしていく。

時折ガスですごく暗くなるけど、雨が降らないのは助かった。


下りてきた方向を見るとやはりガスの中。


一心不乱に下りていく。


地図上で 整備不良 と書かれていた場所はとくに問題無かった。それどころか、かなりしっかりした道だったと思う。



山はまさにお花畑。色とりどりの花が咲いていた。



といってもそれほど興味はなく(笑)

やっとキャンプ場と同じ高さまで下りてきた。
その前にちょっとだけ雪渓遊び。



ひんやり感を楽しみ、さぁ戻りますか!


キャンプ場に着いたらすぐに撤収開始。出発時には朝露と結露で濡れていたテントもカラッカラに乾いていた。
グランドシートに使ったSOLのエマージェンシーシートの地面側はまだ湿ってたけど、そのまま片付け。

このキャンプ場、結構地面が固く、ペグがかなり抜きづらかった。これなら石にガイライン繋げばよかった。反省。


お世話になったキャンプ場を後に帰路へつく。やっぱりこの地味な登り坂がキツイ…。
大走りルートを下りている時から話していたのは、「絶対みくりが池温泉でソフトクリームを食べる!」ということ。
それを目標になんとか進む。

で、到着!


生き返る〜!喫茶室でゆっくりさせてもらい、体力も回復。
でもここから室堂は目と鼻の先。


ちょうどバスの時間に着いたので、お土産もソコソコに乗車。帰りのバスは補助席を使うことなく、ゆったりと座れた。

美女平につくと人がいっぱい。ケーブルカーに乗れるのは室堂で渡された整理券の番号が呼ばれてから。


20分ほど待ち、ケーブルカーで立山駅へ。
そこからまた900m先の駐車場まで歩き、今回の旅は終了した。

距離は短いハイクだったけど、3000mクラスの稜線を歩き、それほど天気も崩れることが無かったのは本当に良かった。

やっぱり夏山は最高!


その1からの続き。


夜明け。


雲ひとつない景色に、否が応でも今日のハイクの期待が高まる。

就寝時は上半身がTシャツ、キャプ4フーディ、ライトヒートダウンで、下半身はヒートテックタイツ、短パン、ダウンパンツ。これにイスカの280Xでちょっと暑いくらいだった。
夜中に喉が渇いて起きたくらいで、まずまずの睡眠時間を得ることができた。

4時半に起床したけど、周りはすでにテントを片付けて出発している人たちもいる。
自分も無印バウムとスープで朝食をとり、準備をする。

今日はテントを張ったままにし、シュラフ等の装備はデポしていくので軽装備。
2人分の雨具、水、クッカー、ストーブ、ファーストエイドを山と道MINIに詰め込み、前日にチェックしていたトレイルへ向けて歩き出した。


雷鳥沢キャンプ場から、まずは一ノ越へ向かう。
このトレイルは緩やかに高度を上げていく上に、景色も最高ですごく気持ちよかった。

ただ、一箇所分かりづらいところがあり、そこで間違ったルートへ行ってしまったため、復帰するのに少し時間がかかった。


振り返ると、鞍部から光が射し込むところ。


キャンプ場にも太陽があたり始めていた。


最初のチェックポイントの一ノ越山荘が見える。


ほぼコースタイム通り、一ノ越に到着。


北アルプスの山々がはっきり見えた。


心配なのは、思ったより早く雲が上がってきていること。休憩もそこそこに、まずは雄山に向かう。


ここから先は結構な斜度でかなりガレた足場が続く。といっても気をつけて歩けばそれほど大したものではないのでサクサクと。

反対側は浄土山。今回は浄土山と別山に登らなかったけど、そのうちちゃんと三山縦走したいな。


室堂方面もはっきりと見える。


そして三角点に到着。随分ガスが上がってきた。北アルプスはさっきより見え辛くなっている。


雄山では、500円を支払えばご祈祷をしてもらえる。頂上そのものも神社の傍にあるので、もちろん参加!


すごく神聖な気持ちになる。
ここまで来たら500円をケチらずにご祈祷してもらうべき!

ご祈祷が終わると御神酒が振舞われる。
酒を飲めない自分は一瞬躊躇したけど、ほんのちょっとだったので頂いた。


神社横の頂上を示す石碑。
でもホントの頂上は神社の前にある石だそう。
少し前までは剱岳が見えていたけど、雲がかかって見えなくなった。



ご祈祷も終わり、大汝山への縦走路へ向かう。



大汝山へは片道20分。ガレた足場に気をつけつつ進む。


大汝山はちょっとした岩場を登る。
ザックをデポして空身で頂上へ。


頂上は3015m。岩の上に登る人も大勢いたけど、何となくやめておいた。
今思えば登っておけばよかった…。
そしてすでにガスに巻かれている。


すぐ下には映画「春を背負って」のロケ地になった大汝休憩所。
と言っても、映画はまだ見ていない。


ここの外でちょっとだけ休憩。


次は富士ノ折立へ。コースタイムでは15分。


富士ノ折立へは道が無さそうだけど一応ルートはある。ただ、途中少しだけ狭い足場があるので注意が必要。



足場はこんな感じ。


頂上はちょうど人がいなくなったタイミングだった。



夏休み前半に計画していた立山。諸事情により行けなくなり、今年はこのままダメかな…と半ば諦めていた。

ところが何とか後半に予定が空きそう!ということで16,17日で計画し、立山黒部アルペンルートのWeb予約も済ませて準備万端にしていた。

でも天気予報を見るとどうやら17日は雨…。幸い15日は実家に帰る予定だっただけなので、急遽予定を前倒しして15,16日で行くことにした。





最初のWeb予約はいったんキャンセルして15日の空き状況を確認すると、さすがはお盆の最盛期、朝早い時間帯ほ全く空いておらず、最終的には10時20分の予約をとった。

当日朝、4時半起床。5時半に出発すれば4時間かかっても余裕で間に合うな、と思っていたけど、結局出発は6時ちょうどになってしまった。

微妙に急ぎつつ東海北陸道に乗り、富山へ車を走らす。
渋滞は全くなく、順調に進んで9時半には立山駅に到着した。

ところが駅周辺の駐車場は激混みの満車状態。結局案内されたところは駅から900mも離れた場所だった。

なんとか準備をし、テクテク歩いて立山駅に再度到着。やはり人が多い。
時間が遅いので、登山者は1割程度かな。


天気は晴れ。やっぱり晴れてなきゃね。

早速窓口で予約していた切符を受け取る。


時間が来て、ケーブルカーに乗車。といっても7分程度。後ろに荷台が付いているので、ザックはそこへ。


美女平駅でケーブルカーを降りると、そのままの流れで高原バス乗り場へ進む。
特に待つこともなく乗車できたけど、なかなかの混み具合のため、ほぼ一番前の補助席に座る羽目になった。
が、この補助席、景色も見やすいしザックも足元に置けるしで実は結構いい席だった(笑)

バスは途中の称名滝や大きな杉などの名所で停車し、撮影タイムを作ってくれる。観光客を大切にしてるね。


そして4,50分かけて室堂に到着!
バスから降りるといきなり寒い!

まずは登山届を提出し、待ちに待った外へ!




ほんといい天気。
室堂で写真撮ってもらったりしてひとしきり楽しんだ後、今日の宿泊地である雷鳥沢キャンプ場へ向かう。


キャンプ場までは石畳が整備されている。
まずはみくりが池方面へ。


地獄谷。硫黄の臭いが強い。


血の池を越えて行く。


雷鳥沢キャンプ場までの道は、微妙なアップダウンがある。とくに雷鳥荘の手前からキャンプ場まではそこそこの下り。
戻るときは辛いだろうな、と思っていたら、案の定室堂に向かうと思われるテント泊装備のハイカーが苦しそうに登っていた。

上から見ると、キャンプ場はなかなかの混雑ぶり。


キャンプ場に到着し、めぼしい場所にザックをデポして受付に行く。
ひとり一泊500円。2泊以上は1000円で固定らしい。トイレも水洗で清潔。水場もしっかりしており、そのまま飲める(心配なら煮沸してくださいと言われたが、自分は問題なかった)。


テントを設営。今回もエアライズ2。ペグはきいたけど、結構固かったので抜くとき苦労した…。
大きい石がたくさんあるので、石を使ったほうが後々楽だね。

そしてテントからの景色も最高!



1日目はこのまま何処へも行かず、ゴロゴロと。
といっても翌日のハイクのため、少し歩いてトレイルの確認をしてきた。

水を汲んだり、ふざけたり。



近くの山小屋で温泉に入れるけど、面倒くさくなったのでそのままテントでまったり。

夜は少し曇っていたけど星空も見えた。
ただ、比較的簡単に来れるキャンプ場なので、夜20時半を過ぎても騒がしかったのには参ったな…。

翌日も4時半起床の予定。
シュラフに包まり、耳栓をして眠りについた。


夏休みに突入した最初の日曜日。
もともとは1泊ないし2泊で立山に行く予定だったのが、諸事情で中止になってしまった。
かといって高まった気持ちを抑えることができず、日帰りで行けるところで選んだのが奈良県にある大台ヶ原。
アクセスは悪いけど、高低差も少なくラクに楽しめそうということで。




朝4時起きのつもりが、目が覚めたのは40分も過ぎた頃。結局家を出発したのは5時半だった。
東名阪が渋滞し始めるギリギリのタイミングで四日市・鈴鹿エリアを抜け、亀山から名阪国道へ入れば快適な自動車専用道。
ところがナビの微妙な指示のせいで降りるICを過ぎてしまい、復帰に少し時間がかかってしまうというアクシデントも。

なんだかんだで大台ヶ原ドライブウェイに入ると、道は急に狭くなり、すれ違い困難なところがあったり。でもトンネルを越えたところで2車線になり、走りやすい道になった。


駐車場に着いたのは9時ちょい前。駐車場はまだまだ空いていて、ハイカー達が何組か準備をしていた。
車の他にも自転車やバイクもたくさん。


準備を済ませ、東大台コースへ。
入口にはいきなり熊に注意の看板があった。



まずは大台ヶ原最高峰の日出ヶ岳を目指す。

よく整備された道は平坦で、散歩気分で進んでいく。



樹林帯で直接日が当たらないので、とても快適。
途中に一箇所水場があったけど、飲用可能かどうか不明。


途中からは石段となり、少しずつ登りが始まる。


樹林帯を抜け、日出ヶ岳へ。
雨が多いという大台ヶ原だけど、今日は快晴!


途中結構な階段があり、普通の観光客はかなりキツそうでした。

立派な展望台があるけど、メインはこちら。


展望台に登ってみる。条件が良ければ富士山が見えるらしいけど、さすがに雲も多く無理だった。


次はあの丘へ。
一旦下り、ちょっとだけ登り返す。


保護のための木道が現れる。


気持ちいいけど、日差しが強くて暑い。


今日は生足!日焼け止めを塗らなかったので後で赤くなってしまった…。



途中になぜか神武天皇像があった。
なにか謂れがあるのかどうかもわからない。説明板も無し。



そして大蛇嵓との分岐に到着。
東大台コースの2大スポットの一つなので、当然ゴー!


大蛇嵓までは300m程度。
途中にはやまびこスポットがあった(別パーティの案内のお兄さんが教えてくれた)。いい感じにやまびこが返ってくるので、みんな喜んで試していた。


そして大蛇嵓へ。
ちょうど人がいなくなったタイミング!
切り立った崖のようなところで、先端はなかなかの高度感だった。
しかも、鎖と簡単な支柱だけで、それもグラグラしてる…。
風が強かったら立つの怖いだろうなー。


景色は最高!


他にも人が来たので撤収ー!


分岐に戻り、周回コースを進む。
すぐにこれまでの整備された道とは違う、いわゆる登山道のような雰囲気になり、結局な下り坂となる。


坂を下りきると、シオカラ谷というところに出た。川に降りて休憩!


水はそこまで冷たくなく、気持ちがいい。オタマジャクシがいっぱいいたけど、関係無しにアイシング。


あの吊り橋を渡って行く。



吊り橋を越えると、すぐに急な登りになった。段差のキツイ石段をひたすら登っていく。


途中で傾斜も緩やかになり、ゴールへ!



最後の方のアップダウンで少し疲れたけど、なかなか見所のあるコースで楽しかった。

この後は、一応ピンバッジを購入して帰路についた。
iPhoneで渋滞情報を見ると、亀山ICから鈴鹿あたりは完全に渋滞している模様。
仕方ないので全部下道で行くことにし、途中でナガシマのジャズドリームに寄ることにした。
結局下道もチョコチョコ渋滞していて大変だったけど…。
山へ行き、買い物・食事もしてなかなか充実した夏休みだった。

次はどうしよかな…。

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