2015年11月

今年4月に登った鈴鹿の釈迦ヶ岳。
前回はソロだったけど今回は人を連れて行ってきた。


コースはほとんど同じで、庵座の滝から上がって釈迦ヶ岳に行き、猫岳とハト峰を回るルート。唯一違うのは庵座の滝の後の分岐で中尾根に出る道を選んだこと。
こちらのルートは釈迦ヶ岳の核心部である大ガレを通るので、楽しんで行けるだろうということで。

ただ、今回は風が強く寒かった。
モンベルのジオラインL.W.にRMGのTシャツを重ね着し、さらにパタのキャプ4フーディを着たけれど、それでも風が吹くと寒いくらい。暑くなったら脱げばいいかと思ってたけど、結局最初から最後までそのままだった。

ソロだとあまり休憩せずガンガン進んでしまうけど、人と一緒だとゆっくり休憩しながら進むので、今回はゆったり山歩きを楽しんだ。

前回のハイクログとほとんど変わらないので、今回は写真でさらっと。




山と高原地図で鈴鹿の山域を見ていると、変わった地名が多いことに気付く。
その中でも気になっていた「お金明神」は、ネットで調べると信仰の対象になっている聖域のような場所で、そこにある御神体の岩は天狗の形をしていることがわかった。
地図には場所だけが記されていて、ルートの記載は無し。それでも一度は見てみたいと思い、向かってみることにした。



8時前にいつもの朝明駐車場に着くと、すでにたくさんの車。
グリベルの黄色いヘルメットを被った人が何人かおり、その人たちを中心に幾つかのグループができていた。
何かのイベントだろうか?とりあえず渋滞するのがイヤなため、さっさと準備して出発する。


翌日の日曜の天気予報は雨。この日も天気はだんだんと悪くなってくる予定で、実際山の方はガスがたちこめていた。
今年の足が速い紅葉は、すでに駐車場近辺の木も赤や黄色に染めていたけど、色づかないまま落葉している木も多かった。


いつもの旧千種街道を進み、まずは根の平峠へ向かう。
標高は少しずつしか上がらないけど、次第にガスによって周りが白くなった。



今回は根の平峠からまずはハト峰を目指す。途中、今まで行っていないピークである水晶岳と金山へ寄って行くつもり。


根の平峠で釈迦ヶ岳方面へ向かうと、ちょっとした急登がある。
この急登で暑くなり、キャプ4フーディを脱いでTシャツ姿になった。


しばらく行くと水晶岳への分岐。


徒歩3分くらい?で水晶岳の頂上へ。
ここには水量調査のための建物があり、いきなり近代的。


     

頂上は広く、休憩し易そうだったけれど、この先がまだ長いので来た道をすぐに戻る。

ここから中峠〜金山まではそれほどアップダウン無しの緩やかな稜線歩き。



木々の間から釈迦ヶ岳の大ガレが見えた。




金山まで1分。
釈迦ヶ岳が正面に。


ここからはハト峰へ向かって下っていく。




ハト峰峠からヒロ沢へおりるのが今回のルート。でもせっかくなので目の前のハト峰へ。


写真だけとってすぐに戻り、峠でちょっと休憩。


ヒロ沢方面へ進むと、湿原がすぐに現れる。この水が少しずつ合流し、だんだんと沢を形成していく。


緩やかなトレイルは道もわかりやすく、足にも優しい。




ヒロ沢出合の手前にはキャンプサイトが。


ここから神崎川を渡渉し、破線ルートを杉峠方面へ歩く。


神崎川はとても綺麗。



歩く人が少ないためか、多少ワイルドなルートを進んでいく。


そしてこのお金谷出合の標識のところへ出る。
下の方にお金明神への簡単すぎるルート案内がある。ここから左前側を見ると赤テープが幾つか見えた。
まずはそれを頼りに進んでみることに。


それなりの急登ルートで、赤テープも見逃しやすい。集中しながら登ったため、写真は無し。

途中右手に岩が幾つか重なったものが見えてきたら、もう少しでちょっとした尾根のようなところへ到着する。そこから右側へ向かっていくとそこにあったのは、

     


他に人はいない。静かな聖域。
たしかに神聖な場所であることを感じる。
しばらくそこでお参りをし、来た道を戻った。

ここからの予定は、大瀞を渡って中峠から朝明駐車場まで戻るルートを取るつもりだった。


鉄橋は随分前から渡れなくなっているため渡渉する必要があるけど、渡渉のために急坂を下る必要があり、なんだか面倒になったためそのままクラシ谷まで向かうことに。




歩いているうちに昼ごはんにいい時間になったため、ちょうど河原へ降りられる場所を見つけて川側へ。

     


今回のハイクで初おろしのトレランシューズ、モントレイルのマウンテンマゾヒスト3 outdry。
ローンピーク2.0が微妙に足に合わないのでコイツを購入した。
幅広の自分の足にも合うし、ソールも固めでいい感じ。蒸れも思ったよりは無い。
ただ、少しグリップが弱い気がする。
渡渉の時に想定外に岩で滑り、片足ドボン。浅めのところで防水シューズだったので濡れずに済んだけれど。


お腹も満たされ、クラシ谷から根の平峠へ一気に向かう。





落葉は相当進んでおり、歩くたびに踏みしめる音がサクサクと聞こえる。
足はそのたび落葉に埋まる。
ゆっくりとトレイルを歩いて駐車場へ向かった。



登山というほど山には登らなかったけれど、秋の終わりの気配の中で山歩きすることはホントに気持ちよかった。
目的のお金明神にも行けたし、大満足のハイクだった。

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