2日目の予定は4時半に起床し、5時半に金峰山に向けて出発予定。
歩いてきた尾根と瑞牆山と八ヶ岳。眼下には金峰山小屋。
ところが隣のテントが多分2時頃からかな?ゴソゴソと準備を始め、ジッパーを何度も開閉する音が響いたため、予定よりかなり早く目が覚めてしまいました。
耳栓を今さら出す気にもなれず、悶々としながらシュラフに包まっていましたが、途中で諦めて起床。
朝食をとって準備開始します。
ここでトイレに向かったのですが、まさかのトイレ渋滞が発生!
富士見平小屋のトイレは大小1個ずつしかないため、出発時間が重なるとヤバイことになります…。
多分最大15人くらいは並んでいたかと。
途中で小屋の方が女子トイレ側も男性に開放してくれたため多少はマシになったと思いますが、かなり厳しい状況でした。
そんなこんなで出発が遅れ、6時15分にやっと出発!
今度は小屋の右側から登っていきます。
ジワジワと標高を上げていくと、途中から緑が多くなり、八ヶ岳のような雰囲気に。
朝の木漏れ日と澄んだ空気が気持ちよく、大日小屋までのほぼフラットな道をサクサクと進んでいきました。
大日小屋に到着。と言ってもトレイルから外れた下の方にあるので、上から眺めるだけ。ここで前日残ったアルファ米を食べます。朝食が軽かったので、ここまでの道のりで小腹が空いた状態でした。
栄養補給したあと、次のチェックポイントである大日岩へ出発。
南アルプスが見えるポイント。
基本的に樹林帯の中を進むので、たまに見える景色にテンションが上がりました。
大日岩に着くとまた小休憩。
ここから砂払ノ頭までは泥濘、急登、残雪、凍結の道でした。
特に砂払ノ頭の直下は完全に凍結していたので、軽アイゼンを装着。
ネットでは「無くても行ける」という意見もあったし、実際着けずに登っている人もいましたが、安全性を考えたら着けないという選択肢はありません。特に下りは恐怖だと思います。安易な意見に従うのは危険以外の何物でもないですね。
下の写真は凍結してないところ。凍結部分は集中していたので写真を撮り忘れました。
そして砂払ノ頭に到着!
急に視界が開け、目の前に南アルプス、八ヶ岳の展望が広がりました。
と、少し左側を見ると、待望の富士山!ものすごく近くに見え、一気にテンションは最高潮へ!
瑞牆山でも富士見平小屋でも見えなかった富士山。ここから頂上に行くまで、ずっと見え続けていました。
軽アイゼンを外し、ここからは稜線を歩きます。
右側は切れ落ちた崖。と言ってもトレイルはギリギリの場所を通っていないので、強風でもない限り特に問題はありません。
頂上まではそこそこのアップダウンがあります。途中、大きな岩を越えたり、残雪&凍結も少しありましたが、ゆっくり確実に進んでいきます。
下山する人とのすれ違いも厳しい場所もありました。
そしてやっと五丈岩の真横に。
瑞牆山から見えていた五丈岩に、今たどり着いたこと。遠くに見えていた目標に届いた瞬間。
そしてその大きさにビックリ!
写真もソコソコに、まずはすぐそこにある頂上へ。
頂上へは岩がゴロゴロの道を通らなくてはいけません。危険な箇所は特にないけど、苦手な人にとってはちょっとこわいかも?
風は穏やかでとても気持ちいい!
写真を撮ったり撮ってもらったりで満喫した後、五丈岩の前まで戻って休憩です。
昼寝しながら、五丈岩に登ろうとする人を眺めていました。
何人か挑戦し、途中敗退していましたが、ついに1人の方が一番上まで登ることに成功!周りから拍手が起こっていました。
自分は特に挑戦することも無く、完全OFF状態です。
充分に休憩を取った後、トイレ休憩のために金峰山小屋へ向かいます。
こちらの道は途中からソコソコ残雪がありましたが、すでにグズグズになっていたので軽アイゼンを着けずに下りていけました。
歩いてきた尾根と瑞牆山と八ヶ岳。眼下には金峰山小屋。
芸術的な石の積み方。
そして金峰山小屋に到着。
金峰山小屋のトイレはチップ制で200円、ちょっと高いなと思ったのですが、中に入って納得。すごく綺麗でした。富士見平小屋もこれくらいならいいのに…。
ここでペットボトルの水500mlを購入し、小屋の外のテーブルでコーヒーを作ってゆっくりしました。
ここからはトラバース道を通って、登りに使った稜線まで戻ります。
この道もグズグズになった残雪があり、少し歩きづらかったですが、踏み抜くこと無く行けました。
稜線まで戻ったら、あとは来た道を戻るだけ。
名残惜しい。
砂払ノ頭直下の凍結を慎重に下り、あとは富士見平小屋まで。
富士見平小屋に到着したら、まずは瑞牆山と金峰山のピンバッジを購入。
お腹が空いたのでテントに戻り、ラーメンを作ります。
食べてもそのまま休めるわけではないので、下山のための片付け。
テントを撤収してパッキングし、コースタイムで40分の道を下ります。
そして登山口に到着!
来た時はいっぱいだった駐車場はスカスカで、物を広げて片付けすることが出来ました。
この時点で無性にコーラが飲みたくなったのですが、瑞牆山荘前の自動販売機は売り切れ。
仕方なくお風呂に入る予定の増富温泉へ向かいました。
ここのお風呂は温度で分けられた浴槽が何個かあるのですが、ほとんどぬるい…。
だからこそゆっくり入って温泉成分を楽しめるのでしょうが、やっぱりもう少し熱い方がいいかな…。コーラも売ってなかったし。
後は高速に乗り、八ヶ岳PAでお土産を購入し、駒ヶ岳SAで夕食をとって帰りました。
一泊二日で百名山2つ。両方ともとても楽しい山でしたが、富士山の展望と稜線歩きの気持ちよさで金峰山がかなり気に入った山になりました。
今期初のテント泊でしたが、次はどこに行こうかな〜。